起源伝承
気仙地方の鹿踊りは、大抵行山流を名乗っているが小通鹿踊りも行山流に属し貞享年間、入谷村(現在の宮城県本吉郡)の善九郎という人が日頃市の金山で働き、その合間をみて小通部落の有志に伝授したのに始まるという。
前田鹿踊りの師匠も同じ善九郎なので同系統のものであるが、その後善九郎が教授した鹿踊りは途絶えしかかった時期があり、その為に宮城の石巻から著名な師匠を招いて新たに教えを受けたこともある。
嘉永5年(1852年)8月には同部落の松右衛門と言う人が東磐井郡大原山口集落(現岩手県一関市大東町大原山口)の喜平、喜三郎の両師匠を招いて教えを受け踊りの元が確立した。
特徴
この鹿踊りは、初めは宮城県本吉郡の入谷派の流れであり後に東磐井郡大原山口派が取り入れたものである。
全般的に鹿頭は小さ目で踊りの振りも敏活で他とは違った妖気をかもし出している。
また締太鼓も小さ目で打つ腕の動きや踊りも小刻みであるがそれだけに精巧緻密な感じを持つ唄も軽快で激しく動く動作もリズミカルそのものである。
またヤナギをふる姿は一つの特徴とも言える。
団体名 | 小通芸能保存会 |
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芸能名 | 小通鹿踊り(こがよししおどり) |
発足 | 昭和31年4月1日 |
指定日 | 昭和44年4月1日 |
代表者名 | 三条勝芳 |
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